☆「あなたがあなたと出会うワークショップ」取材レポート☆

 

たっぷり味わってきました

 
ライター:かね

 
 11月25日東京で行われたワークショップ、その輪の中に私はいました。
緊張感はなく、わくわくか、あふれるファイトなのか、どことなく熱を帯びた体の感覚でした。
声がかかり、どうやら始まるようです。
あっ、そうそう今回のワークショップは「あなたがあなたと出会うワークショップ」。
たくさんの今日参加の皆さんとの出会いに胸躍らせていたけれどつまり私が自身の内面にある何かと出会う。
そこが主題だったと、司会の挨拶を聞きながら思い直しました。
どんな自分と出会えるのかなぁ?そこに好奇心をぐっと向けました。
 最初のワークで自己紹介。
でもいつもする自己紹介とは少し違って表面的な肩書きなどではなく、どんな人なのかを伝えるというものです。
やってみてすごく感じましたが、私はどこに住んでいます、どんな仕事をしていますという紹介と違って、
私ってどんな人か?これを人に伝えるには、相当深く自身を見つめてみないと自分のことながら案外見えてこないものでした。
自分を深く探求してみるということを体感できました。
続いて過去を振り返る中で、要所にあった出来事や時期を深く感じるワークです。
ゆったりとした語り手の口調と静かな空間で普段なかなかしないこういうことにもわりとすっと入れました。
遠く深い記憶を辿って出てくるものは、案外つらい記憶、悲しい場面のほうが多かったです。
細かな場面は記憶も薄れていて曖昧だとしてもそのとき感じた感情というものはいまだにまざまざとよみがえってくるものでした。
たくさん悲しい過去の場面を感じて悲しい気持ちになっていたかというと、そうではなく、むしろどこかすっきりした気分がありました。
なんかよくいろんなことを超えてきたねぇ…みたいな。
そこには一見、敗北という記憶でしかなかったこともそこから何かを得て成長につながっていたこと、その後の飛躍につながっていたのかもしれないという因果にも気づけたり。
その気づきは今を生きる自身にじんわり熱いエネルギーを送ってくれた感じがしました。
さて、そのワークに続き今度は参加者同士で自分のエピソードを語ってみるという時間です。
先ほどまで深く自分の中に入っていましたが、皆さんの話にしっかり耳を傾ける方に気持ちを切り替えました。
自身の人生のエピソードとはいえ、普段そういうことを話す機会って少ないものですし、最初は何を話したらいいのかという雰囲気ではあったと思います。
でもたぶんそういうのって何を話していいのかわからないとか話すことがないとか、そういうことじゃないんだろうなと思いました。
こんなこと笑われるかなとか、いい話しなきゃとか、そういうものが邪魔している部分が大きいのではないかと。
そこに気づかせてくれたのは参加者の話とともに自然とあふれるたくさんの感情や涙でし た。
その純粋な感情はその場の余計なものを洗い流してくれた気がします。
そして本当に何でも話していい場、しっかり人の話に耳を傾けようという場に変えてくれました。
 こうしてほっこり暖かな気持ちでいる中、終わりの時間を迎えました。
私自身も少し奥深いところにある自分と出会えたような気がします。
この場で感じたこと、一人でも多くの方に味わって欲しいと思いました。

 
ワークショップ全体の写真            リーダーが起立し話をしている写真  

私たちのハートを届けたい

 
keiko.S

 
 私達は、視覚障害者だ。そして、あなたと同じ人間だ。
人間であり、視覚障碍者である私達は、2018年11月25日東京にてワークショップを開いた。
タイトルは、「あなたがあなたと出会うワークショップ」
このワークショップは、私達JBCAのメンバーであり、プロのコーチとして活躍するコーチたちが作り上げ、
社会貢献の一つとして開催し、今回で4回目となった。
アシスタントには、ワークショップ初体験のメンバーもあったが、事前の電話会議や本番さながらのリハーサルを経ることで
十分にアシスタントの役割を果たせるように工夫してきた。
『ありのままを受け止めて、参加者の心を大切に扱おうと思いました。』
『自分自身を見つめていただけるよう、承認のメッセージを送り、自らを受け入れやすい雰囲気づくりを心がけました。』
と、参加者の皆さんへ心を砕いた点について答えてくれた。
 このワークショップは、コーチングのエッセンスをたっぷりと含めた参加者の心に参加者自身が入り込んでいく内容だ。
まさに、あなたがあなたと出会うのだ。
自己啓発セミナーやコーチングのワークショップも数ある中、
私達がこのワークショップを開いた意味について考えてみた。
冒頭にもあえて書いたように、視覚障害者だという事が大きく関連しているのではないかと言うのが私の仮説だ。
人間の中でも視覚障害という特性を得た私達が開催することによって、
このワークショップには特別なスパイスが振りかけられたと考えている。
それは、科学的に証明することは困難だが、おそらくある。あるだろうと考えるのだ。
この点についてもスタッフに聞いてみた。
『それぞれに人生の苦難を超えて来た強さやエネルギーを持っていると思う。』
『「視覚障害」ということよりも、「そこに集まる人」のパワーだと思います。』
なるほど、私が考えたことは一面的だったかもしれない。
『それを探究し続けることで、このワークショップは、より良い物へと磨かれていくのではないかと思っていますし、
その取り組みは、同時に、この社会におけるJBCAの存在価値の探究にも直結していると感じています。』
と話すスタッフの言葉の中に、答えを見たように感じた。
ワークショップを通じて、私達だからこそ伝えられるものとは何だろうか?
『やはり、ハンディを持っている我々が行うことで、共感を得たり、可能性を感じられる参加者もおられると思います。』
『 今ここに生かされ、自分とつながり仲間とつながる喜び。たとえ相手の表情や服装は見えなかったり見えにくかったりしたとしても、
目に見えない「心でつながってるよね」をその人の存在全体で感じること。』
これらのスタッフの声から、私には、その代え難い経験をしている私達が持っている心、「ハート」がスパイスとして作用するのではないのかと今も思う。
 今回のワークショップは、あなたの中のあなたに出会うお手伝いはできただろうか?
JBCAの一人としては、今回の体験から、コーチングに興味を抱いてもらえたらとてもうれしいし、
視覚障害者コーチ養成プログラムにも興味を持っていただけたら幸いだ。

 
 
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